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VISION将来ビジョン
利⽤者に学んだこと
“らいおんハート”を立ち上げ、利用者の4人と長い日々を過ごしてきました。入所当時から様々なことに挑戦させ、失敗を繰り返しながらそのうち成功が続くようになり、自信が生まれ臆病な面が消え、今では逞しくなっています。
そんな彼らの仕草や言動の変化などを見て感じたこと、またお家の方から学生時代や家での様子などを伺って思ったことを記します。これが“らいおんハート”のコンセプトや将来ビジョンの根幹にあると思ってください。
1.周りの⽅が思うより彼らの能⼒はもっと⾼い
なぜ能力を発揮出来ないのか?
それはこれまでの経験や環境がいくつかの足枷になって、能力を発揮出来なくしているのだろうと考えます。本人やご家族にヒアリングして、その足枷を探り出し、知恵の輪を解くように外していくことが出来れば、彼らは本来の自分を取り戻し、能力を発揮するようになるでしょう。
2.出来る事がドンドン増えていくと自信が生まれ、積極的になる。
いろんな事に挑戦すれば出来ることもたまにはありますが、大抵は失敗します。
でもスタッフの指導の下、毎日繰り返しやっていると徐々に成功に近づいていき、やがて成功するようになります。直ぐには無理でしょうが、時間をかければ一つ、また一つと出来る事が増えていきます。
すると表情から自信が溢れ、さらに難しいモノに挑戦しようと積極的になります。
3.自分の意思を伝える事が出来るようになったら楽しくて楽しくて…突っ込むチャンスを狙っている
ここに通いだしてしばらくは、みんな喋らず携帯電話に集まっていました。
一人がゲームをやって、他の者は黙ってそれを見ていました。
滑舌が悪かったり、言葉足らずなどで上手く喋れない、自分の思いを伝えられない。
そんな思いから喋るのを遠慮していたのではないでしょうか。
時間をかけてトレーニングした効果、徐々にスタッフと話をするようになりました。言っている事も何となく分かるようになって、積極的に話しかけてくるようになりました。今ではみんなでわいわいガヤガヤ会話を楽しんでいます。やかましい程に…
作業をしながら聞き耳を立て、突っ込むチャンスを狙っているのが、今の状況です。
4.なんだかんだ言っても仲間の存在が一番!
いろんな作業がある、スタッフの指導で能力を向上させる、と言っても仲間の存在には勝てません。
我々スタッフが100の言葉で指導しても、仲間の一言が効果的だったり、見ていないようで仲間が何をやっているのか気になっているようです。
良き仲間でありライバル、って感じですね。
10年後、20年後の・・・
ここは利用者とスタッフが協力して作業し、お互いに成長しようとする作業所です。
時間はかかるけど彼らの成長が見込めると分かったら、どこまで成長するのか挑戦したいと思うのが親心でしょう。
10年後なのか、20年後なのか、彼らには少なくとも自らの意思で判断し行動出来る。そしてシッカリ稼ぎ、余暇を楽しみ、仲間を大切にする、そんな人物に成長して欲しいと思います。
一人一人がとても個性が強い人たちだから、簡単にはいかないでしょう。それでも何年か先に「ここに来て良かった」と思っていただけることが、この事業所の目指すところです。